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2008年2月 4日 (月)

「相模原市上鶴間の息子2人殺害事件に関する意見書」賛同呼びかけ

 DPI日本会議に、障害者の生活を創る会の代表、池田まり子さんから下記の意見書に賛同いただきたいという呼びかけがありました。DPI日本会議では、すでにこれに賛同することを決定しています。
 皆さまにおかれましても、ぜひご検討の上、賛同をしていただければと思います。

 第一弾のアクションとして、2月7日(木)に提出することになっています。賛同団体として、ご協力(団体名を列ねて)いただける団体は2月6日(水)の午後までにご連絡ください。

ご協力いただける団体は
正式な団体名と所在する都道府県名
  例: ○○○○○の会 (○○県)
という形でお知らせいただけると、幸いです 

 締め切りまで時間がありませんので、賛同して頂ける方は、直接、tukurukai200509@yahoo.co.jpにメールをしてください。

(以下、意見書)ワード形式はこちらから

2008年2月7日
相模原市 市長
加山 俊夫  殿

障害者の生活を創る会
代表  池田 まり子

1・16 相模原市上鶴間の息子2人殺害事件に関する意見書

拝啓
 日頃、貴職におかれましては、相模原市の障害福祉の発展のためのご尽力に敬意を表します。

 さて、去る1月16日に相模原市上鶴間で起こった〈病気や知的障害をもつ息子2人を母親が殺害した事件〉について、私たち障害をもつ仲間や家族、支援者は大変心を痛めています。

 マスコミ報道によると、母親は事件の1ヶ月前から相模原市保健所保健予防課など行政相談窓口、病院、交番へと、数回の相談やSOSを発していたようです。果たして、その期間に適切な対応がなされていたのでしょうか。なぜ、この悲惨な事件を未然に防ぐことができなかったのでしょうか。

◆ここで、障害者の生活を創る会に寄せられた、ある精神障害者の母親からの思いを綴った文章を紹介します。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
上鶴間の“母の叫び”に思う

 新聞で、事件の詳細を知れば知る程“切なさ”でいっぱいです。
 私も統合失調症(精神障碍)という特性を持つ息子の母です。緩くなかった日々を思うと、何故こんなになるまで…何かできなかったのか、この社会が…と思います。特に精神の病について、正しい理解が社会全体にあったら…追いつめられ方も、違っていたのではないか。
今、私は明るく生活ができています。日々の出来事は大変でも、不幸ではないのです。何が不幸にしているのか。 2006.12.13 国連で採択された『障害者権利条約』(日本は、2007.10署名)の考え方からみると、改めて社会(政治・行政 含)のあり方を問わずには、いられません。工夫の仕方は、いろいろな方向からできるはずです。『障碍をもった人も、もたない人も共に生きる』 一緒に生きていくためには、心やさしい文化をつくっていくことです。人のつながりです。感じることのできるつながりです。
 行政が事件を教訓として、人員拡充、相談体制の整備に着手するなら、是非、質の高い、感じることの出来る仕事人を育てて下さい。(疲弊して自己判断がしにくくなっている、又、助けを求めることの出来ない人々の苦しさを感じ、積極的に行動のとれる仕事人です。)
障碍問題に限らず、高齢者問題、労働問題、教育問題、医療問題 等は、みな人として、つながっている問題です。『細切れにした 行政ではなく』―― 人は生まれてから一生を全うするまで、ずっと、つながっているのです。だから、社会の中で起きるたくさんの問題は、みなつながっているのです。
 どうぞ“人の命”を感じて、行政を行ってください。皆、幸せに生きていいはずです。
2008年1月27日  M.O
(原文のまま)
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 左記のM.Oさんも私たちの会で、一緒に学習会を行っているメンバーの一人です。私たち障害者の生活を創る会は、障害の種別を超え、当事者、家族、支援者などがそれぞれの立場で参加し、月1回の学習会等の活動を通し、福祉のあり方や障害種別を超えたつながりなどについて、意見を出し合い考えています。上鶴間事件の起こった直後の学習会では、親元で暮らす重度の身体障害の人から「次は、自分かもしれない。人ごとではなく、恐い」と不安な気持ちを訴えていました。

 今から約40年前に、母親が脳性マヒの子どもの将来を悲観し殺害してしまった事件が横浜で起こり、社会的な問題に発展しました。この40年間で福祉は、社会は、変わったでしょうか。法律や制度が整備され、様々な福祉サービスが受けられるようになり、街はバリアフリー化が進み、表面上はめざましい進歩があったように見えます。しかし、社会の根底にある「障害者は社会のお荷物」という意識は、あまり変化していないのではないでしょうか。

 「共に生きる」とは、「障害者の理解」から始まるのです。障害者が今の社会の流れ(障害のない人のペース)に合わせることを目標にするのではなく、障害のあるそのままを認め、その人らしく生きていける社会が望ましく、それは障害のない人にとっても「生きやすい社会」につながるのです。障害を持って生まれたこと(又は、中途で障害をもつこと)は、親のせいでも本人のせいでもありません。そして「生まれたこと(障害をもつこと)が、不幸」ではなく、「人格、人権」を尊重されず「あたりまえに生きられないこと」が「不幸」なのです。

 相模原市におかれましては、長年の障害者団体との関わりの中で、前述した点は十分ご理解いただいているものと信じています。その上で、二度と上鶴間事件のような悲惨なことが起こらないよう、適切な福祉サービスの充実に向け、更にご尽力いただきたくお願い申し上げます。

 私たちは、今後もどんな障害があっても、「人格、人権、命」が尊厳される社会をめざし、障害の種別を超えてつながり、当事者の声を社会に響かせ続けていきます。

連絡先  「生きる会」
  相模原市共和3-8-18 
  地域活動支援センター「くえびこ」 内
TEL 042-759-1683  Fax 042-855-1684
Mail: tukurukai200509@yahoo.co.jp (創る会専用)

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