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2007年8月28日 (火)

北九州市餓死事件続報(2)

以下は山本さんからいただいた「転送可」の記事をDPI日本会議事務局で編集したものです。お問い合わせは「難病をもつ人の地域自立生活を確立する会」までお願いします。

難病をもつ人の地域自立生活を確立する会
 山本 創

       
 すでに、報道等されていますが、8月24日に北九州市小倉北福祉事務所長を刑事告発することになりました。告発人呼びか掛けにご協力いただいた方ありがとうございます。転載情報をいただいているので 下記に報告します。

 障害者団体としても、皆さんに連名頂いた申し入れ書を8月7日に北九州市長と北九州市生活保護課、8月16日に厚生労働省に直接手渡し、8月24日に記者会見を行いました。極めて短期間の間ではありましたが、113団体という多くの方々から連名をいただきました。ご協力ありがとうございます。申し入れ書を添付させていただきます

 しかし、このようにみなさんの声、不安が広がっているにもかかわらず、北九州市の保護課はいまだに、問題はなかったとしており、厚生労働省も北九州市の第3者委員会の結果がでるまでは申し入れ書に回答できないとしています。このような対応では、第4、5の同じような事件を繰り返しかねず、本来の保護行政がどうあるべきか、対策、周知徹底をどのようにしていくか、早急に協議に応じるよう求めなければなりません。再度、申し入れを行う等、継続した取り組みが必要になっています。司法の場では、今回告発を担う、生活保護問題対策全国会議等の弁護士さん達と連携し、障害者団体からも、なかなか声を出すことのできない立場に置かれている、当事者の声を発し続け、2度とこのような事件を繰り返さないように、求めていきましょう。

 引き続きみなさんのご協力、ご支援よろしくお願いいたします。 

この件についてのお問い合せは
「難病をもつ人の地域自立生活を確立する会」
電話:03-3296-7137
メール:living@y5.dion.ne.jp

-------------------------
24日、北九州市小倉北福祉事務所長・菊本誓を保護責任者遺棄致死罪(刑法第218条および第219条)、公務員職権濫用罪(刑法第193条)で、刑事告発し、同時に福岡法務局への人権侵犯救済申告を行いました。

 生活保護問題対策全国会議代表幹事の尾藤廣喜弁護士(京都)、事務局長の小久保哲郎弁護士(大阪)、幹事の高木佳世子弁護士(北九州)、NPO自立生活サポートセンター「もやい」の湯浅誠事務局長(東京)、國師洋典社会福祉士・精神保健福祉士(大分)らが午後1時に福岡地検小倉支部に告発状を提出しました。

告発状はこちら(以下は、マスコミ以外は生活保護問題対策全国会議のサイト)

人権侵犯救済申告はこちら

要旨はこちら

 また、告発に先立ち、北九州市生活保護行政検証委員会に宛てて要望書を提出しました。

 告発後、北九州市役所内の市政記者クラブで記者会見を行い、尾藤弁護士は「生活保護抑制を図る厚労省の施策を最も忠実に体現しているのが北九州市。

 この手法が全国に広まる恐れがある。市が設置した検証委員会の努力は評価するが、問題なしと居直る組織の体質を改めるために、あらゆる手段を取らなければならない」と強調。

 東京では、生活保護問題対策全国会議事務局長の猪股正弁護士(埼玉)、事務局次長の川井理砂子弁護士(埼玉)、幹事の森川清弁護士(東京)が厚生労働省に北九州市への厳正な監査を求める申入書を提出しました。

抗議申入書兼再質問状はこちら

要旨はこちら

 厚生労働省記者クラブでの記者会見で、猪股弁護士らは「厚労省は再発を防ごうとする真摯な姿勢や自覚に欠けている。二度とこのような事件を起こさないために告発に踏み切った」と訴えました。記者会見にはNPO自立生活サポートセンター「もやい」の稲葉剛理事長、難病をもつ人の地域自立生活を確立する会の山本創代表も出席しました。

 記者会見後、厚労省で生活保護法施行事務監査を担当する社会・援護局総務課指導監査室に申入書の説明に出向いたところ、指導監査室の担当者は「本当はこんなものは受け取りたくなかった」と憲法で保障された請願権を否定するかのような暴言を吐いた上、「あなたたちの話を聞く気はない」などと一方的に面談を拒否しました。

 厚労省の指導監査室は、昨年の北九州市に対する監査でも、「賢明に相談の対応に当たっている」「福祉事務所が一体となって、生活保護の適正実施に取り組んでいる」「今後とも、こうした保護の適正実施に向けた取り組みを継続して実施し、引き続き高い実施水準の維持、向上につとめていただきたい」「本庁としてのリーダーシップを十二分に発揮し、本庁と事務所が一体となって保護の適正実施に取り組んでいる。今後も管内の保護動向等に留意しながら福祉事務所への適時適切な指導・支援を引き続き行っていただきたい」などと最大級の賛辞を送っています!

 人が何人も殺されているにもかかわらず、北九州市に対してこのような最高の評価を与え、厳正な監査を求める市民に対して高圧的な態度を取り続ける厚労省は、北九州市の生活保護行政による殺人の共謀共同正犯です。

 このままでは彼らは北九州市に対してまともな監査を行う気はありません。全国から怒りの声を集中し、厚労省を追いつめていかなければなりません。

 もうこれ以上、一人も殺させてはいけません。
 みなさんの1本の電話、1件のメール、1枚のFAX、1通の手紙の積み重ねが 今、切実に求められています。

<抗議先>
厚生労働省社会・援護局総務課指導監査室生活保護監査係
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
電話:03-5253-1111(内線2880)
または03-3595-2618(直通)
FAX:03-3595-3180
seihokansa@mhlw.go.jp
https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html

 一方、この日、北九州市では第8回生活保護行政検証委員会が行われ、市長の指示で行われた緊急点検の結果、点検対象の62世帯のうち、4世帯が生活保護が必要と思われる状況にあったとが報告されました。

 あの北九州市でさえ気になるケースが60件以上あったのか、というのと同時に、本当に保護が必要なのは4世帯だけなのか?という疑問はありますが、少なくとも4世帯の方が救われることになったことは、 この間の運動により市を追いつめた成果だと言っていいいでしょう。

小村洋一保健福祉局長は「孤独死をする方をこれ以上出すわけにはいかない」と市の保護行政の運用の見直しを指示しましたが、今後も保護課や福祉事務所の抵抗が予想され、引き続き攻勢を強めていかなければなりません。

(マスメディアの反応)------------------

以下のサイトに動画があります。
日本テレビ

RKB毎日放送(TBS系) 

FBS福岡放送(日本テレビ系)
北九州・4世帯で生活保護必要
2007年8月22日(水) 17:00

RKB毎日放送(TBS系) 動画あり
不支給の4世帯で窮迫生活 08/22 20:27

毎日新聞地方版/福岡 23頁 (全424字)
北九州市:生活保護緊急点検 4世帯が「急迫状態」--申請勧め受理も /福岡
      2007.08.23 

2007.08.23 読売新聞西部朝刊 29頁 (全490字)
北九州市、生活保護4世帯認める 打ち切り、相談の62世帯追跡調査で=北九州
      
2007.08.23 西日本新聞朝刊 30頁 (全493字)
生活保護申請4件受理 北九州市が孤独死受け 緊急点検の結果公表/九州NEWS

2007.08.24 読売新聞西部夕刊 10頁 (全346字)      
北九州・小倉北の孤独死 市民団体が福祉事務所長を告発

FBS福岡放送(日本テレビ系)
孤独死で福祉事務所長を刑事告発
      2007年8月24日(金) 17:00

日本テレビ(動画あり)
おにぎり孤独死”福祉事務所長を刑事告発<8/24 17:59>

RKB毎日放送(TBS系) 動画あり
福祉事務所長を実刑告発 08/24 20:40

時事通信
2007/08/24-21:05 市福祉事務所長を刑事告発=生活保護辞退後の孤独死-北九州

共同通信
     「保護打ち切り違法」告発  小倉の男性死亡で弁護士ら

朝日新聞
支援団体が厚労省に再質問状を提出 北九州市孤独死問題
2007年08月24日23時42分

2007/08/25付 西日本新聞朝刊
「生存の綱断ち切った」 告発の弁護士ら怒り 小倉北区孤独死 市側「捜査見守る」

毎日新聞 2007年8月25日 東京朝刊
北九州・孤独死問題:生活保護打ち切り、福祉事務所長告発
 
2007.08.25 産経新聞東京朝刊 28頁 第3社会 (全482字)
保護打ち切りの男性死亡で告発
      
毎日新聞 2007年8月25日〔北九州版〕
北九州・孤独死問題:「手法が広がる恐れ」 告発で弁護士ら会見 /福岡

毎日新聞 2007年8月25日〔北九州版〕
北九州市:生活保護相談後の急迫世帯、日常的に状況確認へ /福岡

インターネット新聞「JANJAN」
北九州市福祉事務所長 “餓死事件”で刑事告発される
       2007/08/25

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